いつもお世話になっています!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
排せつ支援加算を行っていくに当たり、支援方法で困った事ありませんか?
この支援方法も色々とあって、支援方法の中には薬や環境調整等があります。
その支援方法の1つで、『膀胱トレーニング』という失禁を減らす方法があります。
この膀胱トレーニング、切迫性尿失禁の方には効果を発揮しやすいのが特徴です。
って、ことで今回は『排せつ支援!切迫性尿失禁の治療法!膀胱トレーニングの対象者と方法』について話したいと思います。
目次
1.膀胱トレーニングとは?
そもそも膀胱トレーニングとは何なんでしょうか?
簡単に説明すると
尿意を我慢してトイレに行く間隔を広げましょう。
という方法です。
膀胱トレーニングの対象者は膀胱に貯められず、勝手に膀胱の収縮が行われる方が対象。
これを膀胱トレーニングで改善する為で改善しましょうっていうことです。
利用者によっては、薬や外科的な手術等が必要ですが、自分自身で訓練を行うことにより改善を図っていく方法となっています。
なので、御手頃で簡単に出来る排せつ支援のアプローチの1つです。
ただし膀胱トレーニングを行って、改善が見られる方は限られるので、きちんとした見きわめも必要となってきます。
2.膀胱トレーニングの対象者
膀胱トレーニングを行う前に、どういう方がトレーニング対象者かを見極める必用があります。
だって、見極めをしないと効果が出ない可能性がありますからね。
膀胱トレーニングの効果がある対象者としてよく言われているのが
- 切迫性尿失禁
がある方だと言われています。
切迫性尿失禁を簡単に説明すると『急に尿意が襲ってきて、尿を我慢できずに漏らしてしまう』方を言います。
切迫性尿失禁の詳しい説明は以下のページに書いてあるので、参考にしてみてください。
そういう方には必見です。
排泄ケアナビさんに『尿失禁の症状によるタイプ診断』という素晴らしい評価法があります。
この『尿失禁の症状によるタイプ診断』を使って分類すると簡単に尿失禁タイプが分けられるので必見です!
3.膀胱トレーニングの方法
膀胱トレーニングの方法はいたって簡単。
『尿意を感じたらすぐにトイレに行かず我慢する』
たったそれだけの事です。
では順番通りに説明していきますね。
3.1.尿意を感じたらまずは5分くらい我慢する
尿意を感じたらすぐにトイレに駆け込まず、まずは5分くらい我慢する事を目指しましょう。
コツとして
- 5分以下でもOK。少しずつ時間を延ばしていく
- 気が紛れるような事をする(人と話す等)等
を行いながら、時間を延ばしていきます。
3.2.慣れたら時間を延ばしていく
5分尿意を我慢出来たら、10分・15分・20分と時間を延ばしていきましょう。
時間を延ばしていく事で膀胱の収縮を抑えて、失禁する頻度を減らしていく事が出来ます。
終了の目安として
- 日中のトイレの回数が5~6回
- トイレの間隔が3時間以上
となっています。
4.効果なければ服薬管理も
膀胱トレーニングを行って効果が出なかったり、認知症などの疾患があって上手くいかないとき。
そのような場合は服薬管理で対応をしていくという方法もあります。
服薬管理で対応する場合は、医師に相談して適切な薬の処方をしていきましょう。
5.最後に
尿失禁は自尊心を失い認知症を進行させるなどの弊害を生むことがあるものです。
失禁タイプを判別し、適切な対応を心掛けていきましょう。