なぜ2通り?車椅子のフットサポートとフットレストの違いは?

フットサポート フットレスト 違い

いつもお世話になっています!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。

車椅子には色々な部位があってそれぞれに名称があります。

車椅子の部位の名称で『フットサポート』と言ったり『フットレスト』と言われたりと、1つの部位で2つの名称がある所がないでしょうか?

また足部の部分以外にも『〇〇レスト』『〇〇サポート』とついている部分はありますが、なぜ呼び方が違うのでしょうか?

って、ことで今回は『なぜ2通り?車椅子のフットサポートとフットレストの違いは?』について話したいと思います。

1.『フットサポート』と『フットレスト』は同じ部分

早速ですが『フットレスト』と『フットサポート』の違いは何なんでしょうか?

結論を言うと、呼ぶ名前は違っても機能としては一緒です。

簡単に言えば足を乗せる場所。

また最近では高さを調整して仙骨座りや身体の傾きなど適切な姿勢に保つようにシーティング調整に使う場所となっています。

ではなぜこのように言い方が違うのでしょうか?

2.フットレストの意味

以前から車椅子部位の名称は

  • 背もたれをバックレスト
  • 腕置きをアームレスト
  • 足置きをフットレスト

など、『〇〇レスト』と呼ばれてました。

この『レスト』という言葉。

辞典で調べてみると以下のように書いてありました。

レスト〘名〙 (rest)

① 休息。休憩

引用:コトバンク

ということはフットレストを直訳してみると足を休ませる機能という意味になります。

ってことなので、元々は足を休ませる機能として考えられてたものだったのです。

この〇〇レストはイスやソファーの同じ部位が同じ名称で使用されていることも多いようで、休む目的でもあるイスやソファーに名称を使われているのはおかしくない気がします。

3.『フットサポート』は後から出来た言葉

上記のように『フットレスト』は足を休ませる意味合いとして使われていました。

しかし現在は『フットサポート』が車椅子メーカーさんのカタログ等で主に使用されています。

これには理由があって、『〇〇レスト』と休ませる場所ではなく、シーティングの概念である『〇〇サポート』と支える機能としての考えが浸透していったからだと感じます。

このように『〇〇サポート』が主流となっている根拠として、

日本の産業製品の国家規格でたるJIS規格の名称では『〇〇サポート』と正式に記載されています。

4.結局『フットサポート』『フットレスト』どちらを呼べばいい?

『フットサポート』と『フットレスト』の違いを説明してきましたが、結局どっちを言えばいいのでしょうか?

Pスケ的には

Pスケ
どっちでもいい!!

と思っています。

無責任かもしれませんが、自分の身近な職場等では通じやすいほうがいいと思います。

それにJIS規格の名称には『〇〇サポート』と記載されていますが、その横にもかっこ付けで『○○レスト』と書いてあります。

ということで、フットレストと言っても特に構わないと思います。

ただし流れとしては『フットサポート』が主流ですし、フットサポートの方がシーティングやJIS規格に則っているので、今後は『フットサポート』と言った方がいいかもしれません

5.最後に

車椅子はアームレストがアームサポートにレッグレストがレッグサポートに呼び方が変わっているのがいくつかあります。

それでも昔の〇〇レストという呼び名と混同して介護施設の現場ではよく使用されています。

JIS規格の名称でも( )でフットレストと書いてあるので、使用するのは問題ありません。

今回の記事で『こういう意味だったんだぁ〜』と理解して頂けると有難いです。

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