いつもお世話になっています!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
介護施設などの利用者によく見かける光景の1つに『仙骨座り』があります。
皆さん
って、思ったことありませんか?
って、ことで今回は『何でそうなる?仙骨座りの原因』について話したいと思います。
1.仙骨座りとは?
そもそも仙骨座りって、何なんでしょうか?
人によっては『ズッコケ座り』と言われる方もいらっしゃると思います。
仙骨座りが分かりやすいように、まずは綺麗な座位姿勢の説明から。
綺麗な座位姿勢は図にあるような背筋がピンっとなってる姿勢を思い浮かべると思います。
坐骨結節というイスに座った時にイスとお尻の間に手を入れるとゴリゴリ骨が当たる部分を感じませんか?
この坐骨結節がしっかりと座面に接していて、骨盤がしっかりと立っており、背筋も伸びきっている姿勢が俗に言う綺麗な座位姿勢です。
一方、仙骨座りは骨盤が真っ直ぐ立たず、座面とお尻の間に手を置いても綺麗な座り方よりも座骨結節を触れにくいです。
どちらかというと仙骨座りは仙骨部分が座面に接しており、猫背のように丸まっている状態をさします。
仙骨座りのデメリットについてはこちら!
2.仙骨座りの原因
どういう状態が仙骨座りかお分かりになったでしょうか?
では次に仙骨座りになる原因を考えていこうと思います。
仙骨座りになる原因は色々ありますが、主な原因は以下の3つあります。
2.1.合っていないイス・車椅子
1番の原因と言って良いのが御本人の身体に合っていないイス・車椅子を提供しているというところです。
ご本人の身体に合っていないイス・車椅子を使用することで仙骨座りになりやすくなります。
例えば
- 座面が大腿部の長さより長い
- 座面角度がある
- 膝関節拘縮があり無理やり膝を伸ばされている
- バックサポートの背角度が90°以下
- フットサポートの高さ調整が身体に合わせてない
- アンカーと背張り調整が上手くいっていない
等々が考えられます。
2.2.長時間の座位姿勢
長時間の座位姿勢も仙骨座りの原因の1つとなっています。
これは特にご自身でプッシュアップなどの体位変換が難しい方に多いことです。
体位変換が出来ずにクッション等を敷いていない、もしくは敷いていても除圧能力がないクッションを使用している場合。
このような方は長時間の座位で臀部などに疼痛が発生しやすくなります。
その為、疼痛回避目的で利用者は身体を傾けたり、背シートを背中で押したりします。
そのことで臀部が前方にズレてきてしまい、仙骨座りとなってしまいます。
2.3.身体の構造
身体的な構造によって仙骨座りになることも見逃せません。
例えば
- 脊椎の圧迫骨折などによって、脊柱の動きがない
- 股関節の屈曲制限・膝関節の伸展制限
などでも仙骨座りになることが多々あります。
3.最後に
仙骨座りの原因について挙げました。
それぞれの原因によっても仙骨座りの対策が違うので、何が原因かをしっかり評価することが重要です。