【介護職向け】高齢者の拘縮の原因とは?利用者要因から予防方法まで解説

拘縮 原因 環境 疾患

いつもお世話になってます!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。

私が特養や老健・在宅支援などで勤務していた際にも、長期間臥床されている利用者ほど拘縮が進行しているケースを多く経験しました。

前回は『自分達や福祉用具も原因!? 介護現場での拘縮の原因~環境編~』の内容で、介助方法や環境によって拘縮になりやすいことを書きました。

今回はその続き『【介護職向け】高齢者の拘縮の原因とは?利用者要因から予防方法まで解説』って事を話したいと思います。

1.拘縮になる原因

拘縮になる原因として、大きく分けると以下の2つに分類出来ると思います。

 

  • 本人の要因
  • 環境要因

 

この2つが拘縮を悪化させる主な要因で、疾患や身体状況、利用者を取り巻く環境などで拘縮を発生させています。

今回はこの2つの要因のうち、本人の要因について説明していきます。

2.本人の要因

本人の要因とはご本人の身体機能に関することです。

本人の要因を紐解いてみると、

  • 骨折
  • 麻痺
  • 不活動
  • 疼痛・苦痛など

これらの本人の要因が拘縮を進行させていると考えられます。

2.1.骨折

拘縮 原因 骨折


転倒やベッドからの転落等で骨折を起こした場合。

そのままの保存療法で対応したら関節が拘縮や強直になり、可動域制限を起こす可能性があります。

またギプス固定や人工関節などの治療を行ったとしても、リハビリなどで可動域は拡大しますが、多少の拘縮になりやすく発症前のような可動域が改善されない可能性もあります。

2.2.麻痺

拘縮 原因 麻痺


脳梗塞などで身体に麻痺が出た場合。

脳や脊髄の伝達路が損傷し、筋肉の緊張をコントロール出来ず上手く関節を動かせなくなります。

このように筋肉の緊張をコントロール出来なくなった関節は拘縮を発生しやすくなるのです。

2.3.不活動

拘縮 原因 不活動
認知症の進行や高齢で身体を動かす事が出来なくなり、寝たきりになる方がいます。

寝たきりになると不活動状態となり、関節周囲の筋肉などの動きが悪くなって拘縮が発生しやすくなります。

2.4.疼痛・苦痛

例えば皆さん、激痛が走るほどの病気やケガをしたことがありませんか?

激痛が走ったときに、痛みがある周囲の筋肉に力が入ることありません?

このような疼痛は私たちが関わっている利用者でも何かしら発生しており、筋肉の緊張を亢進させ拘縮を発生させる原因になります。

また臥床時に唾液が気管に入り誤嚥してムセると、唾を吐き出すために咳をして吐き出しますよね?

この時の咳も全身の筋緊張を亢進させる要因になります。

3.環境要因も重要

疾患や不活動など本人の要因は沢山ありますが、一番の拘縮の要因は環境要因だと思います。

環境要因は私たち介護に携わる全てのスタッフが関わっていると考えられます。

環境要因を変えることが私たち介護に携わるスタッフに出来る事です。

拘縮 原因 環境 疾患

4.拘縮は予防・改善できる

拘縮は進行していくと、中々良くなりにくいと思われがちです。

しかしPスケの経験上、拘縮のある利用者にしっかりした対応を行えば、改善していく場面を多々見てきました。

また拘縮があまり気にならない利用者にも、ポジショニング等、きちんとした予防対策をすることが大切です。

5.拘縮を予防するために大切なこと

拘縮は一度発生すると改善までに長い時間を要することがあります。

そのため、最も重要なのは予防です。

介護現場では以下の点を意識することで拘縮の予防につながります。

5.1.適切な離床を行う

長時間ベッド上で過ごしていると関節を動かす機会が減少します。

可能な範囲で離床し、

  • 車椅子への移乗
  • 食堂での食事
  • レクリエーション参加

など離床・活動機会を確保することが重要です。

リクライニング 車椅子 種類 特徴 デメリット 
車椅子 滑り止めマット

5.2.自分でできる動作を奪わない

介護者が全て介助してしまうと身体を使う機会が減ります。

時間がかかっても利用者自身ができる動作は継続して行ってもらうことが大切です。

拘縮の原因 介助

5.3.ポジショニングを見直す

ベッド上や車椅子上の姿勢が崩れていると身体の一部に過度な緊張が生じます。

適切なクッションや福祉用具を活用しながら良肢位を保ちましょう。

 

手指 拘縮

6.最後に

拘縮は様々な要因で成り立っています。

拘縮を改善することで、生活機能の維持や向上、誤嚥性肺炎などの病気を予防することが出来ます。

利用者にとってより良いケアを実践していきましょう。

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