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色々あるよ!車椅子からの移乗方法

拘縮の原因 介助

いつもお世話になっています!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。

車椅子は移動や座位姿勢保持、作業を効率よく行うなど様々な能力を持っている福祉用具の1つです。

便利な福祉用具の車椅子ですが、この乗り物の座面に移乗する際にはどのように乗るのでしょうか?

その逆で、車椅子からベッドなどに移るのにはどのようにして移乗するのでしょうか?

って、ことで今回は『色々あるよ!車椅子からの移乗方法』について話したいと思います。

1.3つの移乗方法

車椅子からの移乗方法は様々あり、車椅子を使用している利用者の置かれている

によって移乗方法が異なってきます。

上記のことを踏まえて移乗方法を検討していった結果、車椅子の移乗方法として主に3つのことが考えられます。

その3つの方法とは

です。

ではこの移乗方法を1つずつ説明していきます。

2.立位移乗

まずはタイトルにも書いてあるように、立位をとって移乗する方法です。

立位移乗は二つの方法があり、以下の順番で移乗動作を行っていきます。

1.立つ→立位をとる→方向転換する→立つ→座る

2.中腰姿勢で回転して移乗

また立位移乗の場合は以下の要因によって移乗能力が左右されてきます。

のような事を考えながら行動することが大切です。

3.座位移乗

車椅子から移乗する際には『立つ』動作以外にも『座って』する方法もあります。

それを座位移乗といいます。

座位移乗は立位移乗とは違い、『立つ』という動作を必要としません。

なので名前の通り座位姿勢のまま車椅子へ移乗します。

座位移乗の方法として二通りあり、

があります。

3.1.正面移乗

主に脊髄損傷などの対麻痺の方が良く行う方法です。

方法としてはベッドの移る側に対して、車椅子の両フットサポート側を垂直に向け、脚をベッドに乗せそのまま臀部でいざり移動をしながら移乗します。

3.2.横移乗

横移乗はベッドの移乗する側に対して、車椅子を平行に設置しそのまま臀部を横にずらして移乗する方法です。

この横移動は介護現場で最もポピュラーな移乗方法となっています。

3.3.環境面も気を付けよう

これらの二つの移乗方法もまた立位移乗と同様に、環境面も大きく関係してきます。

主な環境面として、

  • フットサポート
  • アームサポート
  • 介助バー
  • 座面高さ
  • ベッド高さ
  • 介助ブレーキ
  • フレームの形状等

 

また

介助量(軽度~重度) 

or 

一人介助~二人介助 

or 

前面介助・後方介助・側方介助

などがあります。

介助方法に関連して福祉用具も重要で、

を活用し移乗していきます。

4.全介助

全介助で移乗する場合は二通りあり、『人力で行う』か『福祉用具』を使用して行います。

全介助移乗の場合は腰痛予防対策指針等の観点から、人力の介助は望ましくありません。

なので出来るだけ福祉用具(リフト)介護ロボット(パワースーツ等)を上手く活用して移乗を行うことが大切です。

5.最後に

移乗も対象となる利用者の能力や取り巻く環境によって、様々な方法があります。

あまり過剰に介助や福祉用具を使用すると、御本人の能力を奪ってしまい、能力を低下させる事になってしまいます。

なるべく御本人の能力を利用し、『適切な介助』を行うことで、自立して行動できるように努めていきましょう。

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