いつもお世話になってます!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
利用者さんの車椅子を選ぶときに、

ってなりません?
こういうときのために、今回は『車椅子の選び方はこれでOK!簡単な評価方法で適した車椅子を選ぼう!!』っていうことを話したいと思います。
▼目次▼
選定できる車椅子
だいたい高齢者施設には3つの種類『普通型・モジュール型』、『リクライニング型』、『ティルト・リクライニング型』があります。
今回の評価方法では、この3つのうち、どの車椅子に座れるのかを選定できます。

・ティルト・リクライニング型車椅子(リクライニング型車椅子も含む)
『ティルト・リクライニング型』と『リクライニング型』を一緒に書いてあります。
ですが車椅子選定の優先順位は『ティルト・リクライニング型』>『リクライニング型』で!
Hofferの座位能力分類(JSCC版)で評価
まずは車椅子を選定するために、誰でも出来る評価を行います。
今回はこの『Hofferの座位能力分類(JSCC版)』(以下、Hoffer座位能力分類)を使っていきます。
このHoffer座位能力分類とは、障害者や高齢者の方に対して、座る能力、いわゆる座位能力を評価するメジャーな方法です。
因みに脊髄損傷の方は対象外となってます。
このHoffer座位能力分類で、

Hoffer座位能力分類評価開始姿勢
評価方法として、開始前に以下の条件で行います。

開始時姿勢
- しっかりとした座面上(理学療法や作業療法で使用するプラットホームなど)
- 足が床にしっかり着く高さ
- 端座位(椅子に座った姿勢)で座った状態
まずはこの開始姿勢の端座位を作ります。
転倒や姿勢を崩す時に支えられる様に、検査者は近くで見守る事が大事です。
ただ不安定な場所で開始姿勢を取らせてしまうと、評価の意味がなくなるのであしからず。
この姿勢がとれたら、実際どんな評価を行っていくのかを見ていきましょう。
Hoffer座位能力分類の評価基準
評価基準として以下の3つに分けられます。
・座位能力1:手の支持なしで座位が可能
30秒間ほど手を使わず座っていられる場合は『座位能力1』とします。・座位能力2:手の支持で座位可能
身体を支えるために、手を使って30秒間座れるのなら『座位能力2』です。
・座位能力3:座位不能
手で支えても支えられず、倒れていく状態なら『座位能力3』です。
以上のような方法で、Hoffer座位能力分類を対象となる利用者さんに実際に行ってみましょう。
実際に行ってみて、分類が出来たでしょうか?
車椅子の選定
Hoffer座位能力分類で座位能力が判断出来たなら、最後にどの車椅子を選ぶかです。
座位能力を以下の図に当てはめてみてください。

- 座位能力1の場合:普通型、モジュール型
- 座位能力2の場合:普通型、モジュール型車椅子 or ティルト・リクライニング型
- 座位能力3の場合:ティルト・リクライニング型(リクライニング型)
のようになります。
座位能力2の場合は、座位保持の耐久性などご本人の状況を見ながら選定する必要があります。
シーティングを行うには更なる評価を

今回説明した内容は車椅子を選定する際に、いちばん簡単に適合する車椅子を選ぶ評価方法だと思います。
ただ利用者さんが快適に生活出来る様、シーティングを行う為にはさらなる評価が必要です。
身体機能の評価等を行って、適切な物を選びましょう。
まとめ
Hoffer座位能力分類で3つの分類を行い、どの車椅子を使用していいか選定方法を説明しました。
簡単に評価が行え、素早く適合した車椅子を選ぶことが出来ます。
皆さんの職場などでも使ってみてください。