いつもお世話になってます!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
皆さんは高齢者の利用者さんが、1日の生活している時間って考えたことありますか?
今回は『環境調整で解決を!高齢者の1日から見る環境調整の重要性!!』ってことを話したいと思います。
▼目次▼
病院から在宅に復帰したご利用者
例えば車椅子で左片麻痺がある高齢者のAさんがいます。
Aさんは脳梗塞を発症し、病院でリハビリを行い、今日退院して老健施設に入所しました。
そんなAさんの老健施設での1日を考えてみましょう。
Aさんの1日の流れ
1日の流れは以下の内容です。
- 朝7:00頃に起きます。
- 8:00頃・12:00頃・18:00頃から1時間程度の食事と口腔ケア。
- 午前中にセラピストによる短期集中リハビリが20分。
- 午後からも認知症短期集中リハビリとして20分。
- お風呂が週二回で一回が40分程度。
- 排泄が1日に4回程度としたら、1回が10分で少なくとも40分でしょうか?
- お昼から集団のレクリエーションが1時間ほど。
- 21時頃に就寝としたら、睡眠が10時間程度。
これを図にしたら以下のような感じ。
睡眠時間を省いたら、起きている時間は14時間。
そのうち少なくとも6時間程、Aさんは何かしら活動されている計算になると思います。
残りの8時間程はお一人で過ごしている事が多いということですね。
スタッフが個別に関わる時間は少ない
日中スタッフが個別に関わる時間は、6時間の中でも、さらに少なくなるんじゃないでしょうか?
さらにリハビリという考えで見てみたとします。
個別リハビリや、ご自身の能力を使う生活リハビリなどを実施する時間を考えると、実質2時間もないと思います。
となれば少なくとも1日の内12分の1程度しか、リハビリを行っていないのと一緒。
これは老健施設の話だけでなく、在宅の場合も一緒です。
ただ在宅の場合は、デイケアや訪問リハなどが入っていますが、個別に関わることはさらに少なくなると思います。
もし環境が悪いまま生活していると、、、
もしAさんが、全く合っていない座幅の広い車椅子に、1日中身体が傾いたまま座っているとします。
またベッド上のポジショニングやマットレスも全く合っておらず、傾きを助長されたキツい姿勢のまま寝ているとします。
そんな身体の傾きを強制された不適合な環境で、なおかつたった1日の内、12分の1の時間しかないリハビリを行っても傾き改善の効果はでるのでしょうか?
Pスケの答えは
です。
時間としては、それだけでは不十分だと思います。
時間の使い方が重要
Aさんのような時間の使い方は障害に差はあれど、大体の高齢者に当てはまるのではないでしょうか?
では、どのような時間の使い方をすれば身体機能を低下させないでしょうか?
例えば以下のようなものが考えられます。
- 自主訓練
- スタッフの関わりを増やす
- 環境調整
自主訓練やスタッフの関わりを増やすのは大事なことです。
しかし自主訓練は高齢者は耐久性の問題など長い時間できない可能性があります。
また認知症や障害の程度によって、実施できない可能性もあり万人向けではないです。
スタッフの関わりを増やすのも、リハビリの機会を設ける一つの手だとは思いますが、、、
やり方次第で上手くいきますが、やはり人材不足で人手が足りない等の問題で限界もありますね。
やっぱり環境調整が大事!
やはり見守りなどの人手も使わず、機能維持・改善を目指せるのは環境調整だと思います。
車椅子を御本人の体型に合った物に変更したり、、、
ベッドのポジショニングやマットレスを変更してあげたりすることで、身体機能維持・改善することが多々あります。
1時間程度の車椅子調整で、起床している14時間を身体の傾きもなく、苦痛も無い状態で安定に座らす事も出来ます。
環境調整はほぼ24時間、利用者の身体機能の維持・改善へアプローチ出来るのです。
なので、環境調整は一番大事な事だと考えられます。
まとめ
環境調整は一番大事な要素です。
環境調整を行うことで、24時間利用者へアプローチする大事な要件です。
たった一つの調整で利用者の生活の質(QOL)が変わるので、そこの点を考えて環境調整をして頂ければありがたいです。