リハ職以外も補装具や福祉用具の耐用年数を知るとメリットがあるよ!

福祉用具 耐用年数

いつもお世話になってます!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。

日頃使っている日用品には耐用年数がありますよね?

私達の仕事で使っている福祉用具や補装具にも耐用年数があるのをご存知ですか?

意外に耐用年数を知っておけば、良いことがおこることがあります。

ってことで、今回は『リハ職以外も補装具や福祉用具の耐用年数を知るとメリットがある』と言うことを話したいと思います。

▼目次▼

  1. そもそも耐用年数とは
  2. 耐用年数を知ることのメリット
  3. 補装具の再作製の目安
  4. 備品購入の根拠
  5. 耐用年数通りに変えるとサイクルが早いので、、、
  6. 主な耐用年数
  7. まとめ

そもそも耐用年数とは

耐用年数って良く耳にしますが、その意味は何なんでしょう?

主に『会計上 の減価償却の計算』に使われます。

しかしもう一つの意味として、補装具費支給事務ガイドブックには以下のように書かれています。

想定し得る通常の装用状態で使用した場合に、その補装具が修理不能となるまでの予想年数を目安として定めているものです。

引用:補装具費支給事務ガイドブックpdf

この修理不能な年数は、施設にある補装具や福祉用具などには大抵定まっており、福祉用具メーカーによって若干違ったりします。

耐用年数を知ることのメリット

福祉用具 耐用年数 メリット
耐用年数の意味とそれぞれの補装具、福祉用具の年数を理解する事で、次のメリットがあります。

  1. 補装具の再作製の目安
  2. 備品購入の根拠

補装具の再作製の目安

補装具 再作製
補装具費給付制度で作製した義肢装具や車いすなどは、日常生活で使っていくと破損や身体変化による不適合が出現することがあります。

このように身体に合わなくなった場合、耐用年数を知ることで再作製が出来るかの判断が可能です。

また年数的に難しい場合も修理申請対象になることもあります。

備品購入の根拠

福祉用具 購入 根拠
施設には様々な補装具、福祉用具(以下、福祉用具)を導入してますよね?

ベッドや車椅子など多種多様な福祉用具があると思います。

これらの施設で使う福祉用具も耐用年数が決まっています。

福祉用具の耐用年数さえ知っていれば今後の購入や廃棄するものを分別する判断材料として使用することが出来ます

これはPスケの体験談ですが結構、福祉用具を購入する時、やはり高額商品なので提案するも中々購入して貰えないことが見受けられます。

このような福祉用具をあまり購入しない施設に、購入を促す根拠としても使うことが出来るのです。

この考え方で車椅子を購入した経緯を記したブログは以下に書いてあります。

手順として施設にある福祉用具の購入履歴を調べて、耐用年数と比較し提案をしていく方法です。

もし購入履歴が残っていないのなら、『福祉用具情報システム(TAIS)』を使って製造年月日を調べてみましょう。

耐用年数通りに変えるとサイクルが早いので、、、

福祉用具 耐用年数 早い
補装具費支給制度での再作製の場合、早急に対応しないと利用者に支障をきたす場合があるので、早めの対応が必要です。

施設の福祉用具購入の場合は、物によって耐用年数が思ったより短く、提案しにくいことがあります。

なので福祉用具の購入を提案する際は、耐用年数から2~3年程度経過した物を対象にし、経過している割合がどの位かを出すと意見が通りやすい時があります。

主な耐用年数

大まかな耐用年数は以下の通りです。

名前耐用年数
義手1~4年
義足1~5年
下肢装具1.5~3年
車椅子6年
名前耐用年数
補聴器5年
歩行器5年
介護用ベッド8年前後
入浴補助具(シャワーチェア等)8年

耐用年数は以下の場所で調べることが出来ますので、詳細を調べて提案しましょう。

まとめ

耐用年数を知ることで以下のメリットがあります。

  1. 補装具の再作製の目安
  2. 備品購入の根拠

これらのメリットを知ることで、利用者にとってより良い環境設定を作ることが出来ます。

なので利用者のことを思い、補装具や福祉用具の事も気付けるようにしていきましょう。

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