いつもお世話になっております!Pスケです。
病院や障害・介護現場で高齢者の状態で良く見るもの。
それは『拘縮』
拘縮は褥瘡や日常生活でも支障を来してしまいます。
今回はPスケが現場で経験から、よく見られる手の拘縮について話したいと思います。
って、ことで今回は『拘縮を減らそう!指の拘縮原因と予防・対応について』です!
1.指の拘縮の原因について
指の拘縮は経験上、主に以下の事が原因と考えられます。
- 高齢者本人の能力以上の介助
- 適切な環境調整・ポジショニング不足
この原因をもう少し細かに説明したいと思います。
1.1.高齢者の能力以上の介助
高齢者は年々身体機能の低下が見られてきます。
その際、寝返りや立ち上がり等の時に介助が徐々に必要となってきます。
その時に利用者にあった適切な介助が出来ていれば拘縮を悪化させることはありません。
しかし、適切な介助が出来ていないと、高齢者の能力以上の力を使わせてしまうと、手にも力が入ってしまい、その為指が拘縮してしまうのです。
例えば、
- 重度介助の方なのに無理に立たせて移乗する
- 高齢者を声かけなしやびっくりさせる介助を行う
- 指や体を動かしていない等
このような介助をしてしまうと指の拘縮を更に悪化させてしまうのです。
1.2.適切な環境調整・ポジショニング不足
拘縮のもう一つの原因は、適切な環境調整・ポジショニングです。
適切な環境調整・ポジショニングをしないと、不必要な力が入ってしまい、拘縮を助長させてしまいます。
例えば、以下のような事をしていませんか?
- 拘縮をしている手や指先だけにクッションを入れている
- 寝ているときに、しっかりと全体のポジショニングが出来ていない
- 車いすや椅子が本人に合っていない
- 拘縮予防ということで、手の中にガーゼなどを握らせている等
このような環境調整をしていると拘縮も悪化傾向になってしまうのです。
2.手指拘縮の対策や予防
では、このような手指の拘縮に対して、どのようにすればいいでしょうか?
手指の拘縮については、やはり大事なのが『予防』です。
やはり予防をする事が手指の拘縮を一番軽減できるものだと考えられます。
また拘縮が強くなっても、拘縮を軽減できる方法もあります。
この手指に対する拘縮を予防の仕方として以下の方法があります。
- 適切なポジショニングが出来ているか(抗重力位での支え、多関節に渡っての支えられている等)
- 適切な介助が出来ているか(声かけの仕方、適切な立ち上がり・移乗等)
- 適切な環境調整は出来ているのか(車いすやベッド、自助具等)
上記の事を念頭に置きながら、高齢者の手指拘縮に対して予防・対策を講じていきましょう。
3.最後に
手指を含む拘縮は、適切な対策や予防が行われれば、程度も軽く、指のムレや褥瘡の予防、はたまた機能の維持・向上に繋がります。
適切な対応を取って、少しでも利用者に安心安全な環境で過ごしてもらえるように、努めていきましょう。