いつもお世話になってます!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
前回は『適切な車椅子選定の考え方~機能から考えよう編~』『適切な車椅子選定の考え方~車椅子の機能以外で関与する要因 その①~』ということで話をさせて頂きました。
今回はその第3回。
『適切な車椅子選定の考え方~車椅子の機能以外で関与する要因 その②~』って、ことで話をさせてもらいます。
▼目次▼
車椅子の機能以外で考えられる要因
前回のおさらいでもありますが、車椅子の機能として
- 移動
- 姿勢
- 移乗
がありますが、車椅子の機能以外にも生活していくには様々な要因が考えられます。
車椅子の機能以外で関与する要因として
- 本人の身体能力
- 介助者の能力
- 住環境
- 車椅子に関与する福祉用具
引用:第35回日本リハビリテーション工学会 車いすSIG講習会テキスト
があり、前回の『適切な車椅子選定の考え方~車椅子の機能以外で関与する要因 その①~』では『本人の身体能力』と『介助者の能力』を話しました。
で、今回は
- 住環境
- 車椅子に関与する福祉用具
の2点について話したいと思います。
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住環境
車椅子にとって住環境の整備も、どこまで活動範囲が広がるかを左右する重要な要因です。
住環境が整備されないと、活動範囲が狭まり生活の質が低下しています。
住環境が及ぼす影響について、自宅内だけで挙げていくと、、、
- 持家?、借家?
- 車椅子幅が住宅環境に適しているか
- テーブルの高さ
- 収納
- 床の材質
- トイレ・お風呂
- キッチン
- 段差の有無
- 証明などの明るさ
- 季節ごとの衣類
などの点が考えられます。
自宅外や屋外まで考えると更に考える幅が広がります。
- 自動車の乗り降り
- 駐車場の停車場所
- 公共交通機関
- エレベーターの有無
- 歩道や道路の状況
- トイレ設備
- 仕事
- 買い物場所
自宅内では住環境の整備は行いやすいですが、屋外や社会環境に対してこちらからアプローチするのは容易ではありません。
そのため車椅子を自宅内か自宅外どちらに比重を置いて適合・調整をするのか?
それとも余裕があるのなら、目的別にそれぞれ車椅子を用意するかなど車椅子側での対策が必要と考えられます。
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車椅子に関与する福祉用具
福祉用具も同様に活動範囲や自立度が広がるか狭まるかを左右する要因です。
例えば
- トランスファーボード
- スライディングシート
- 移乗・段差解消リフト
- 簡易スロープ
- ベッド
など
障害のある利用者にとっては車椅子に移乗する場合や車椅子を使って移動する場合には、大変使用頻度の高いものもあります。
なので車椅子利用者で福祉用具を使用する状況になった場合は、車椅子の機能を変更したり環境を調整しなければならないことを考えなければなりません。
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全てが関連している
『適切な車椅子選定の考え方~機能から考えよう編~』『適切な車椅子選定の考え方~車椅子の機能以外で関与する要因 その①~』で述べてきた内容。
車椅子の機能
- 移動
- 姿勢
- 移乗
と、車椅子の機能以外で関与する要因
- 本人の身体能力
- 介助者の能力
- 住環境
- 車椅子に関与する福祉用具
が、それぞれ相互に関連があり、全ての因子が影響を与えています。
これらの関連性を念頭に置いて、どのような『目的』で車椅子を使用してもらうかを考えていきましょう。
まとめ
車椅子の選定に関与する要因として、住環境や福祉用具を挙げました。
今までに挙げた内容は主として考えるべきものだと思いますが、他にも国の制度などを考慮しながら検討する必要があります。
様々な要因を複合的に判断し、利用者に合った車椅子を選定しましょう。