いつもお世話になっています!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
排せつ支援加算を算定する為には『排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書』を書かなければなりません。
これって、結構書くの悩みますよね?
排泄支援計画にもコツがあって、失禁タイプや排せつ動作等を見る事で具体的に計画を掲げる事が可能となってきます。
って、ことで今回は『失禁タイプから見る排せつ支援計画書の要因と支援計画の書き方・具体例』について話したいと思います。
目次
1.『排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書』って?
『排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書』って何なんでしょうか?
これは介護保険の算定報酬にある『排せつ支援加算』を取得する為に書かなければならない書類です。
主な内容としては
- 排せつの状態及び今後の見込み
- 排せつに介護を要する要因
- 支援計画
等、自立して排泄動作が困難となった利用者の介助量をなるべく減らす目的の計画書となっています。
詳しい事は以下のページに書いてあるので、是非ご覧ください。
今回はよく皆さんが悩まれている、排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書の支援計画の書き方を説明したいと思います。
2.排泄自立出来ない理由を探そう
皆さんが排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書で悩まれる項目として、一番に挙がるのは『排せつに介護を要する要因』と『支援計画』ではないですか?
この『排せつに介護を要する要因』と『支援計画』。
要因としては認知症や疾患など様々なものが存在します。
その中でも、まずはこれらを書くために必要な知識である失禁タイプと排泄動作を理解したら書きやすくなると思います。
まずはこの2つのうち、失禁タイプの知識を付けていきましょう。
3.失禁タイプを理解しよう
排せつ支援計画書に必要な知識として機能障害や疾患などがありますが、まずは失禁タイプを理解することから始めましょう。
ここを理解したら排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書の『排せつに介護を要する要因』の欄が書きやすくなると思います。
失禁パターンとしては主に5つに分かれています。
- 腹圧性尿失禁
- 切迫性尿失禁
- 混合型尿失禁
- 溢流(いつりゅう)性尿失禁
- 機能性尿失禁
腹圧性尿失禁
重い物を持ち上げる、咳やくしゃみなどでおなかに力が入り、腹圧が上昇ですることで起こる尿失禁。
切迫性尿失禁
急に尿がしたくなるなどの強い尿意の切迫感とともに、尿を我慢できずにもらしてしまう。
混合型尿失禁
「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」が合わさったもの。
溢流(いつりゅう)性尿失禁
尿が上手く出し切らず、許容量以上の尿が溜まって漏れ出すもの。
機能性尿失禁
歩いたりトイレ動作がもたつくなどの運動機能障害や、認知症などの疾患のためにトイレに間に合わない、あるいはトイレが分からない、排泄行為が認識できないなどの理由で起きるもの。
の5つに分類されます。
尿失禁の分類がわからない場合。
私も参考にしている、排泄ケアナビさんの『尿失禁の症状によるタイプ診断』に素晴らしい評価法が書いてあるので、参考にしてみて下さい。
4.尿失禁タイプの対応法
尿失禁のタイプが分かったら対応法を考えましょう。
この対応法から排せつ支援計画書の支援計画に載せられる内容があるかもしれません。
例えば、この尿失禁タイプの治療法としては、
- 腹圧性尿失禁…骨盤底筋トレーニング等
- 切迫性尿失禁…薬や膀胱トレーニング、骨盤底筋トレーニング等
- 溢流性尿失禁…薬やケア等
- 機能性尿失禁…環境調整やリハビリ等
があります。
これらを念頭に置き、支援計画を立てていきましょう。
5.排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書の支援計画の書き方と具体例
では尿失禁タイプ別に排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書を立てていきましょう。
記載する際に一番頭を悩ませる場所として
- 排せつに介護を要する要因
- 支援計画
だと思います。
ここは自由記載となっているので、結構難しく考えてしまいがちなのですが先ほど紹介した尿失禁タイプをそれぞれ思い出して、特徴と対策を書いてみたらいいと思います。
書く時の注意点として
- 何で介助を要するのかしっかり書く
- 支援計画は具体的に内容や頻度も書く
というのを念頭に置いて書いていきましょう。
5.1.腹圧性尿失禁の支援計画の具体例
・排せつに介護を要する要因
立ち上がり時におなかに力が入り、尿失禁で汚染してしまう。
・支援計画
5.2.切迫性尿失禁
・排せつに介護を要する要因
・支援計画
5.3.溢流(いつりゅう)性尿失禁
・排せつに介護を要する要因
・支援計画
5.4.機能性尿失禁
・排せつに介護を要する要因
・支援計画
6.最後に
今回は失禁タイプによって排せつの状態に関するスクリーニング・支援計画書の具体例を挙げながら説明していきました。
ここに挙げたのはほんの一例で、利用者さんそれぞれに問題点は異なります。
しっかり利用者を見て、その人らしい支援計画となるようにしていきましょう。