いつもお世話になってます!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
街には結構な数の施設がありますよね?
その中でも高齢者の在宅サービスで、よく目にする言葉は『デイケア』や『デイサービス』だと思います。
ただ施設の中を見てみると、している内容が一緒に見えたりして、違いがよくわかりませんよね?
ということで今回は『デイケアとデイサービスの違い~配置基準から考える~』について話したいと思います。
▼目次▼
違いの一番は医師がいるかどうか
『デイサービス』と『デイケア』、一番の分かりやすい違いといったらここだと思います!
『医師がいるかどうか』
ここです!
『デイケア』、本来は『通所リハビリテーション』と言いますが、言葉からも分かるように
デイケアは常勤医師が配置されないといけないので、病院や老健などの施設に併設されていることが殆どです。
リハビリテーションは『理学療法士なのに機能訓練指導員って?病院のリハビリと違いは?』でも話をさせてもらいましたが、医師の指示の有無で名称が変わっています。
なのでデイサービスでは医師はいませんが、場所によって理学療法士や作業療法士などのセラピストは働いており、専門的な知識で訓練を行える場所もあります。
セラピストと機能訓練指導員の違い
もう一つが、セラピストと機能訓練指導員の違いです。
デイケアでは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が必ずリハビリに従事しています。
一方、デイサービスでは機能訓練指導員が機能訓練を行っています。
この機能訓練指導員とはどのような人達を指すのでしょうか?
であり、セラピストが必ずしも訓練の担当ではありません。
また機能訓練は『機能の維持・減退を防止』するために行うので、リハビリテーションとは意味合いが違います。
医師がいるとどうなる?
じゃあ医師がいるから何が出来るのって思われますよね?
デイケアに医師がいることで、『医療的・専門的なアプローチ』を行うことが可能となります。
それを裏付けるように、現在のデイケアでは『リハビリテーション会議』というのがあります。
このリハビリ会議は医師を含めたセラピスト、他職種協働で開催し、医師から利用者やご家族に『医療的・治療的アプローチ』のアドバイスが行われてます。
具体的には以下のような内容です。
利用者の健康状態、日常生活能力の評価及び改善の可能性、当該計画の目標、提供内容、目的、リハビリテーションに必要な環境の整備、療養上守るべき点並び将来的な生活の状態等
引用:リハビリテーションマネジメント加算等に関する基本的な考え方並びにリハビリテーション計画書等の事務処理手順及び様式例の提示について
また平成30年度の介護報酬改定から、リハビリの負荷量や中止基準などを説明・明記することが確定しています。
なので現在は更に、デイケアでの医師の関わりが増えて行ってます。
そもそも基本方針が違う
まあ根本的に、デイケアとデイサービスは基本方針が違います。
デイケアは以下のような基本方針内容です。
要介護状態になった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うことにより、利用者の心身機能の維持回復を図るものでなければならない。
ちなみにデイサービスでは、
要介護状態になった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、必要な日常生活の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。
ということで、
デイケアは『心身機能の維持回復』
デイサービスは『心身機能の維持』と家族の『レスパイトケア(休息)』。
このように全く違う役割なので、配置人員も違うわけです。
まとめ
デイケアとデイサービスの一番の違いは『医師がいるかどうか』です。
またリハビリをセラピストが行うという点、デイサービスはセラピスト以外も従事して機能訓練を行うという点で違います。
根本的に両方の基本方針も違うので、配置人員も異なるのです。
これらのことを把握して、利用者や家族にアプローチしていきましょう。