いつもお世話になっています!Pスケ(@kaigonarehabilid)です。
医療・介護現場では、車椅子を使用している利用者が少なからずいらっしゃると思います。
この車椅子ユーザーに対して、しっかりと座れるように『シーティング』を行うことがあると思いますが、一体シーティングをすることで、どんなメリットが起こるかご存知ですか?
今回はこのシーティングに対する利点を述べたいと思います!
って、ことで今回は『こんなにある!シーティングのメリットについて』のことについて話したいと思います。
1.シーティングとは?
そもそもシーティングとは一体何なんでしょうか?
シーティングは、高齢者や身体障がい者の方たちに対して、車椅子や椅子の座面や背面をその人の身体に合わせた適正な形に変えてあげます。
適正に形を整えてあげることで、座位保持時間等の改善が可能となり、安心・安全に日常生活を過ごして頂けることが可能となります。
このように車椅子や椅子に対して適切なシーティングを行うことで様々なメリットを受けることが可能となるのです。
2.シーティングのメリット
シーティングのメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
ざっと、思いついただけでも以下の部位に影響を与えます。
- 筋骨格系
- 循環器
- 消化器
- 呼吸器
- 腎臓
- 神経系
シーティングは身体全てに影響を与え、筋骨格系や神経はもちろんの事、循環器系や呼吸器等の内臓部位にまで好影響を与えることが可能です。
このようにシーティングによって身体に得られた好影響で、以下の2次的効果が得られます。
- 拘縮予防・改善
- 疼痛改善
- 褥瘡予防
- 座位時間
- 立ち上がり・移乗動作改善
- 食事動作改善
- 机上動作改善
- 咀嚼・嚥下改善
- 排泄改善
- 駆動効率改善など・・・
シーティングを行うことで褥瘡予防はもちろんの事、それ以外の咀嚼・嚥下、排泄などの身体にまつわる予防や改善。
その他にも食事動作等のADL(日常生活動作)の改善・QOL(生活の質)の向上が期待されます。
3.シーティングの方法
このようにシーティングはADL・QOLの向上を行うことができます。
ではシーティングはどうやってアプローチしていくのでしょうか?
シーティングの方法として、まずはどのような目的で行うのかが重要で、その後に評価・アプローチの順に行っていきます。
座位保持装置を作成してご本人の身体にピッタリ合った物を作成したら一番いいと思います。
が、しかし座位保持装置を作らなくても、簡易的に車椅子などを調整し対応することも可能です。
例えば、
雑誌を座面に敷きたわみの解消
- タオルで簡易的に姿勢調整
- 背張り調整
- 座クッションの選定
- 背クッションの使用
- 車椅子の選定
- フットサポート・レッグサポートの調整など
まずは大掛かりに考えるのではなく、身近に調整できるところから取り組んでいくのもシーティングの一つです。
4.最後に
今回はシーティングのメリットについてお話させていただきました。
シーティングを難しく考えるのでは無く、気軽に捉えて小さな所から改善していきましょう。